このネーミング方法は主に商品名に多く、最近の主流のネーミング方法でもあります。私は普段、このネーミング法を「キャッチコピーネーミング」と言っています。
例えば、冷蔵庫の「野菜中心蔵」。
キャッチコピーをそのまま名前に組み込んだ名前です。
このネーミング法はストレートにセールスポイントを伝達出来て、なおかつそれを商品名にしているので、たとえ完全に名前を覚えてもらえなくても、「野菜室が真ん中にある冷蔵庫下さい」といえば伝わるはずです。
親しみやすく記憶定着率も高い。
同時にセールスポイントもアピール出来るネーミング方法です。
「名前でマーケティング」の理想系とも言えるネーミング方法ですが、デメリットはあります。
それは、分野を選ぶということです。
例えば、最近ますます性能がよくなってきているハイブリットカー。
もし、名前が「リッター32キロの低燃費カー」では誰もかいませんよね?
なぜうれないか?理由は簡単ですよね。
「かっこ悪い」からです。
どれほど、性能が上がってもやはり車はかっこよさが売りなのです。
だから、ユニーク連想ネーミングのほとんどは掃除機や洗濯機、冷蔵庫など見た目重視ではなく、使いやすさ、性能を重視している分野です。
そう、「生活」です。
同じ家電でもテレビなどは立派なキャッチフレーズを持っていますが、「ビエラ」「ブラビア」など少し硬くカッコイイ名前が多いですよね。
これは車と同じ心理でやはりテレビは映像を映すもので、常に見られる道具です。そのため、ある種ブランド的な要素を含んでしまうのです。
「最近ワイドテレビ買ったんだよ。薄型で地デジ対応のヤツ」
「そうなの?いいなぁ、どんなの?」
「アクオスだよ。」
車の場合と同じですよね。友人が車を買った場合は必ず車種をたずねるものです。ですが、冷蔵庫の場合は機種をたずねることはまずありません。
たずねられても「左右両開きの冷蔵庫」などと答えてしまいます。
家電メーカーの長いマーケティングの歴史の末、生活家電は「キャッチフレーズをそのまま名前にする」という戦略にたどりついたのです。
何も家電だけではありません。
電車の改札をスムーズにする「SUICA」なども西瓜から連想させたあとに、「スイスイ通過」とか「スイスイカード」などふと考えさせられてしまうニクいネーミングです。
他にも「有効利用」を連想させる洗濯機の「湯効利用」。
お菓子の分野でもグリコのロングセラー商品「ポッキー」も擬音語から形や食べ方まで連想させられてしまう良いネーミングです。
このネーミング方法は商品名に向いているネーミング法ですが、会社名に向かないわけではありません。
例えば、インターネットカフェ。マッサージソファやシャワーなども完備され、ネットをやったり、漫画を読んだりしてリラックスできる施設として、最近は若者だけではなく、サラリーマンの仕事の休み時間などによく利用されています。
その中でも、全国展開を開始している「自由空間」は社名とセールスポイントが合致しているいい例です。
サイト名などもキーワード検索に引っかかりやすくなるので、マーケティングを行うならこのネーミング方法がベストです。
分野を間違えなければ、比較的簡単で高い効果が期待できるネーミング方法です。
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